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  • ?これからの京都教育365体育投注_365体育网址に期待すること(前編)

    京都教育365体育投注_365体育网址の経営協議会学外委員である齊藤修氏と柳澤保德氏にお越しいただき、位藤学長からの教員養成の現状の課題を踏まえ、鼎談という形で京都教育365体育投注_365体育网址に期待することをお話いただきました。

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    教員養成の課題について

    位藤学長(以下、位藤):これから第3期中期目標期間に向け機能強化を進めていくにあたり、少子化で18歳人口が減少するに伴い、教員需要が減ってくるという問題があります。加えて、現在全国の小?中?高校等の教員の年齢層が不均衡で、50歳代が厚い。言い換えると、これから若い世代が多く入ってくるのに、中堅層が非常に薄くなってくるという意味で、各学校でこれまで行われていたような、先輩の先生が後輩の先生にいろいろなことを指導したり助言したりというような場、授業研究会(日本独自のものといわれている)などが少なくなってきているという、学校現場での危機感が出てきています。関連していろいろな角度からご意見をお願いいたします。

    齊藤顧問(以下、齊藤):教員養成ということで一つ思いますのは、今の学校は、我々の時代と違って、先生というだけで前置きなく畏敬される?尊敬されるという時代ではおそらくないと思います。我々の時代にはなかった「モンスターペアレント」や「不登校」といった言葉が登場していますし、小学生までがスマホを持つ、いわゆる「情報社会」になっています。いうなら社会が複雑化しているわけで、学校現場でもさまざまな難しい問題が出てきているのではないでしょうか。

     学長がおっしゃられたような、先輩が後輩に現場で技術を引き継いでいく場がこれから少なくなるということも踏まえますと、新任教員が教壇に立つまでに、いかに社会性を身につけておくか、ということが大切ではないかと思います。ここでいう「社会性」は、何が起こるかわからない、予測困難な問題が生起した時に、それを適切に解決する能力ですね、これをどうつけるかということだと思います。新任教員になって「365体育投注_365体育网址の講義教室」から「小中高の授業教室」へ行くわけですが、在学中に、社会性がしっかり身につくカリキュラムを設ける。例えば、民間企業に研修に入り、そこでの実践を通して皮膚感覚のレベルで社会性を身につけるような仕組みを設ける?といったようなことが必要ではないかと思っているのですが。

    20151013_001.JPG柳澤学園長(以下、柳澤):私も?保護者が先生がたを見る目が変わったと実はそう思っています。昔ですと、学校の先生は尊敬されている?或いは、新任の先生に対しても育てていこうというか、先生を大事にするという、そういう人と人のつながりが、ベースのところがあったのですが、それは最近ではなかなか望み難い状況なのだろうなと。保護者のかたの高学歴化というのも背景にはあるかと思うのですけれども。というので、昔と違って新任教員がしっかりするということは大きな課題になっていると思いました。

     関連して、中堅層が薄くなっているということでは、新任教員が現場でどう育つかというところへの手厚いサポートだと思うのですが。これは、特に国立の教員養成365体育投注_365体育网址、或いは、学部などで、養成と研修といわれているところ、教育委員会と365体育投注_365体育网址との連携で初任となったフレッシュな先生がたをどう育てるかというところにいろいろなプログラムが提供できるのではないかなと。これは、かつて世代間でその技術の伝承なり心構えも含めて?先輩、後輩の教員で培われてきた?戦前、戦後を通じてあった伝統がやはり維持しがたいというところで、そこに教員を養成する365体育投注_365体育网址、学部が果たすべき役割があるのだろうという気がしています。

     それから、私も365体育投注_365体育网址教員の経験が長かったのですけれども、365体育投注_365体育网址の先生がたの意識として学生さんにどう教えていくのか?育てていくのかという視点もやはり大事なのだろうなという気がしました。現役の頃、20年以上前か10年ぐらい前なのですけれども、基本は、365体育投注_365体育网址生なのだから?自分で学んだことは整理してしっかり力を身につけていくんだよといえば、365体育投注_365体育网址教員の責任を果たしたような意識があったのですが、もちろんそれはそれで対応できる学生さんもいるのですが、やはり、目指すべき教師像、教員像なりをある程度イメージ化して伝えていただくような先生がたが365体育投注_365体育网址にも必要なのだろうと思って、365体育投注_365体育网址の先生も変わらねばならないという状況だと思いました。

    齊藤:「学校教育」が話題になる時に「閉鎖性」を感じることがあります。「学校教育」というものにどう「社会の風」を送り込むかということが、これからこのシステムをうまく回すための一つの条件のように思います。柳澤先生のお話の中に、研修の時に教育委員会と365体育投注_365体育网址の連携を、ということがありましたが、両者の連携のほかにもう一つ何か「民間の空気」を入れるような仕組みがあればいいなと思います。

     もう一点、目指すべき教員像ということを言われました。先週、日本人のノーベル賞受賞で、新聞社は二日続けて「号外」を出しましたが、記者会見で、医学生理学賞の大村智さんが「人の役に立つことはないかと、それだけを考えて私はやってきました」という話をされた。この言葉には、多くの方が感動されたと思うのですが、こうした価値観が今、大切なのではないかと思います。私の尊敬する人ですが、デイビッド?ハルバースタム(David Halberstam)というアメリカのジャーナリストで、ピューリッツァ―賞も取った方がいます。この人がかつて来日した時に「何のために書くのか」と問われて、「地球社会、所属する国、居住する地域、家族、これらのコミュニティを良くするために書くのだ」と答えた。何かの職業に携わるときに、「何のために」ということがやはり大事だと思う。「自分は何のために教員になるのか」という問いへの「答」を自分なりに考えぬく機会を養成課程の中に設けてはどうか、と思いますがどうなのでしょうか。

    柳澤:今のお話を伺っていて、外からのご意見、社会の風ということで、公立学校に先生を送るというスタンスでいうと、その学校の保護者の皆さんが、例えば京都教育365体育投注_365体育网址の卒業生をどういう風に見ておられるかというところ?当然、教育委員会の管理職のかたがたや、幹部のかたがたがご覧になるのとはちょっと違う目線というか、視点が入るのだと思います。そういったものを今年度からおやりかと思いますが、諮問会議的なものを設けておられて、私は大変いいことだと思います。

     それから、ノーベル賞受賞者について、新聞記事レベル以上のことは知らないのですが、山梨365体育投注_365体育网址のご卒業なのですが、実は?当時の学芸学部の卒業生とのことです。教育365体育投注_365体育网址さんは、学芸の伝統を重視されているようで、特に小学校の教員を養成するということについて言うと、やはり学芸的な、教養を大事にするというところが小学校の先生にとってやはり基礎になっているのだろうと、その伝統は、今も生かしておられるのだろうという気がいたしました。

     それから、なぜ、教師を目指すのかというところですよね。今、将来教師を目指す者にとって?何をポイントにというところでいうと、子どもたちが学ぶ内容を教えるんですという、教育内容を教えておったらいいんだというのが、教師になることが自明の時代だったと思っています。今は、「私はなぜ教師になるのだろう」というそのことを子どもたちのレベルで表現すると、「子どもは何で学ぶのでしょうね」となる。社会にどう貢献するのか、或いは、社会で何をしたいのか、そのあたりも先生がたと学生諸君とが共有して考える、何のために学ぶのかというのも?学生諸君と共有すべき内容なのだろうという意味で、365体育投注_365体育网址の先生がたの教育に対する考え方も従前とは異なるところをしっかりお出しいただけたらなと思いました。

    20151013_002.JPG位藤:ありがとうございます。今、初等教育、中等教育、高等教育のすべてにおいて、問題解決のできる、自分なりに考えて判断し表現したり行動したりできる人を育てるという、これから何が起こるかわからない時代だから、そういう力を一貫した視点で育てるというのが大きな教育改革の中心になっていると私は理解しているのですが。これまで、小学校の先生は小学校の子どもしか見ていないというような、学校種のつなぎの部分が切れていたのが、今、校種間の連携により?見直しが始まろうとしています。

     集団というのが学校の教育対象になっていますが、あくまで個別、一人一人の児童?生徒、一人の人間をどういうふうに育てるのか?或いは、自分が育っていくのか、伸びていくのかというのが教育の基本だろうと私は考えています。その意味では、今出されている、生涯を見通した学校制度の在り方や学力三要素の提示等、大事なことだと思います。

     ただ、今ご指摘いただきましたように、学校の伝統、学校の文化というものがよくわからなくなってきているということと、それを共有していたはずの地域と学校の関係もよくわからなくなっている。そうしたことが、いろいろな問題、児童?生徒の問題行動にもつながっているし、実際に教える際の障害にもなってきているのだろうと思います。だから、確かに閉ざされていては駄目だということはよくわかるのですが、危機管理として?その危機がどういう所から出てくるのかが非常に読みにくい状況になっています。ネット等の問題も学校生活の中にはいってきていますので。一人の教員が掌握できる?自分の専門とする教科とか、指導すべき内容とは少し違った視点ですのでね。社会性というのは?そこらあたりにも関係するのかなと思います。

    齊藤:今は「地域の教育力」というものが非常に弱くなっているのではないでしょうか。我々の時代は、地域ごとに青年団があって、いろいろな遊びだけでなく、組織のあり方、あるいは社会の常識といったことを先輩として教えてくれた、ということがありました。しかし、今はもうそういった「地域力」はほとんどないのではないでしょうか。コミュニティの崩壊という中で、地域と学校とはどういうふうに連携していくのかという課題は切実だと思います。

    柳澤:地域のそういう教育力というのを学生諸君はどういうふうに学ぶのかということで、現状を知るとか、社会の先生がたはフィールドワークによく出られますが、それも含め、インターンシップや地域でのボランティア、そういう学生諸君が積極的に地域の方と共に行う活動をサポートするようなやり方で学生諸君に伝えていくことができるのかなと思います。

      

    地域教育への貢献について

    20151013_003.JPG齊藤:教育365体育投注_365体育网址の地域教育への貢献というときに、文科省が言っていると思いますが、まずは優秀な教員を地域社会に供給するということ、そして地域の教育課題を研究してその成果を還元するということだと思います。しかし、地域社会は、この「教育課題」を取り囲むようにして、実に多様な課題を抱え込んでいます。コミュニテイの崩壊、高齢者の問題、子育ての問題...それから、地域経済をどう活性化していくか。例えば、地域の商店街をどうするのかといった問題もあるわけです。かつて、365体育投注_365体育网址は、立地する地域と少し距離のある存在だったが、今はもう、365体育投注_365体育网址と立地する地域の垣根が低くなって、365体育投注_365体育网址も?文字通り「地域の一員」になる方向にあります。となると、申しあげたような多様な地域課題について、教育365体育投注_365体育网址も地域社会と一緒になって教育の視点から共に考え、できればアドバイスしていただきたい、そういうふうに地域の方々は期待しているのではないでしょうか。既に、私学では結構、そういった取り組みを展開していて、学生グループが地域に出掛けて行ったり、社会系の先生方が地域でシンポジウムを開いたりされている。教育365体育投注_365体育网址ももっと積極的に地域社会へ出て行ってはどうでしょうか。学生さんたちが先ほど言いました「社会性」を身につける場にもなるのではないかと思います。

     もちろん、京都教育365体育投注_365体育网址にも積極的に地域へ入っておられる先生や学生さんがたくさんおられることも存じています。ただ、これまでのところ、それがあまり可視化されていない、ということがあります。たとえば、最近、組み体操で事故が起きていますが、こうした問題について、地元の教育365体育投注_365体育网址が積極的に「知見」や「考え方」を示していただくと、地域の中では「365体育投注_365体育网址には、こういった形で"知の役割"を担ってもらえるのだ」といった具合に教育365体育投注_365体育网址の役割が具体的に見えてくるのではないでしょうか。

     京都教育365体育投注_365体育网址の卒業生が母校に帰ってきて、「この問題についてはどう考えればいいのでしょうか」ということを問題提起し、それについて互いにいろいろ議論を重ねて一定の知見を出す、というようなことはあるのでしょうか。

    位藤:それはやっていると思います。ただ、365体育投注_365体育网址全体というより、各研究室で卒業生たちが習った先生とかその専門の先生のところで、そういったことを相談したり話しあったりということはずっとやってきています。

    柳澤:教職キャリア高度化センターの枠組みになるのではと思うのですが。ある365体育投注_365体育网址では、教育実践学会という卒業生の、同窓会という意味合いではなしに、研究的側面を持つ、現職の先生が所属されているのですが、OBやOGたちの教育実習に関する研究会を組織するという。それがたぶん、京都教育365体育投注_365体育网址の場合には?キャリア高度化センターで組織化されるのだろうなと。その価値はきわめて高い。これからの期待ということになるのですけれども、あのセンターは非常に意義のあるものだろうというふうに思っているのです。  

    位藤:そうですね。京阪奈三教育365体育投注_365体育网址で?大阪は教員養成高度化を?奈良はICTを中心に次世代教員養成を?本学は、特に京都密着といわれながら、まず入学して来る人たちが全国区になっているので、そのために、京都にいる現職の先生がたに向けて、初任期やキャリアを積んでいくそれぞれの段階の研鑽支援をするということで構想し、今、事業を始めています。

     それから先生がおっしゃった学会組織は本学にもあります。学科単位で、同窓生が中心になっています。学会や研究会は学科や研究室単位ですが、365体育投注_365体育网址全体としては、そのキャリア高度化センターの事業のほか、同窓会のかたに協力していただきながら、卒業生?修了生のうち若手の先生とか、中堅層、管理職等のいろいろなかたがたと我々が話したり、学生に話をしていただいたりとかを組織化して取り組みかけているところです。

     あと、地域貢献としては、個別の先生がたは結構いろいろなところに出かけています。そうしたことを全部掌握しきれていない部分があります。学内の情報を集約して一括したりそこから発信したりすることがなかなかうまくできていません。

    齊藤:18歳人口が減っていく中でいうと、厳しい365体育投注_365体育网址間競争があるわけで、365体育投注_365体育网址ブランドを確立して、たくさんの受験者に集まってもらい、いい学生さんにどれだけ多く入学してもらうか。ただ、広報に力を入れるにも財源の問題がありますからね。

    柳澤:ある365体育投注_365体育网址では、一日必ず一回はプレスリリースを出しているというのです。プレスリリースを記者さんも見て、「おっ、これは」というふうに思わせるような、レイアウトを含めて出すのは、それだけだとそんなにお金はかかりませんよ。是非検討してみてはいかがでしょうか。

    後編へ続く

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