2024年7月10日、吉永早苗先生をお迎えして、
第1回幼児教育協働研修「『音』から広がる子どもの世界」を開催しました。
5歳児と吉永先生の活動では、
絵本を読みながら、雨の擬音を一緒に声に出し、それを音に置き換えたり、
倉庫から木製のハンガーや新聞紙、物入れの箱などを取り出して、
「これ、どんな雨の音?」などと声をかける吉永先生に答えるように、
子どもたちが素材を変えたり、鳴らし方を変えたり、組み合わせを変えたりして、
思い描く雨の音の風景を感じて、表現して、もっと近づけたいと考えて工夫していました。
そのあとは、保育者とのワークショップを行いました。
声や音を図形で表す楽譜をつくると聞いて、
最初は「できるかな?」と思っていた先生方も、
「正解も間違いもないんだよ」と吉永先生に言ってもらえ、
いつの間にか、弾ける笑顔で、音や声による表現をしていました。
研修後に寄せられた感想をいくつかご紹介します。
- ワークショップでは自分が子どものようにワクワクして参加していました。正解や間違いはないんだよという安心感と楽しさが「表現」にはあるんだなと実感できました。今日からの保育に生かしていきたいと思います。
- 研修、ありがとうございました。音楽というか、音の世界を楽しむことができました。今日は、雨天だったので、勤務先までの道のりをいつもの倍楽しむことができました。今まで、意識していなかった音に注目すると、今まで感じなかった、リズムや音をそれをどんな言葉で表現したらいいのかと楽しかったです。子どもたちの世界を広げるきっかけを与えていただけて大変良かったです。
- 音楽が不得意の小職としては、どうしても、正しいリズムを正確な音程をとリズム打ちする、歌う前か、うまくいかなかったらどうしようと意識をしてしまい、音楽の表現活動を敬遠しがちであったが、公開の活動をみて、子どもたちの表現に委ねてよいのだと思いました。音を楽しむことが、今まではできていなかったと反省しています。
- 久しぶりに、先生たち仲間での協働する経験ができました。また、その中で音に特化して先生たちの感性に触れることができました。
- 毎回、この協働研修では、ある視点に目を向けて学ばせてもらえるありがたい学びの機会です。また、いろいろな先生方とつながり、思いを通わせる機会をいただきました。