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SSC化学クラブの活動(附属高等学校)
附属高等学校副校長 市田克利
附属高等学校では、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の研究指定17年目を迎えます。SSHの取組の中でも、生徒が希望に応じて自発的に活動を行うSSC(スーパーサイエンスクラブ)活動は本校の特徴となっています。SSC活動は、本校で行うもの、本学を含む365体育投注_365体育网址研究施設や企業へ出かけ、本校では行えない活動をするものなど、さまざまなアクティビティーがあり、一回限りのもの、継続的に行うもの、宿泊を伴うものなどが多数あります。
化学クラブはSSC活動の1つであり、継続的に"化学分野"に関する研究を行っています。昨年度後半からオリゴ糖の一種である「シクロデキストリン」という物質について、複数の研究テーマをグループごとに設定し、放課後を中心に実験に取り組んでいます。今年度その活動は日増しに活発になり、現在40名程度の生徒がクラブに登録し、放課後の化学実験室はかなり盛況となっています。
8月8、9日に神戸で行われた全国SSH生徒研究発表会では、化学クラブから8名が参加し、「シクロデキストリンを用いた新規機能性材料の開発」でポスターセッションを行い、生徒投票賞を受賞しました。10月23日には、第8回CSJ化学フェスタ2018(日本化学会主催)にて、高校生ポスターセッション部門に4名が参加し、学会という普段なじみのない環境で、研究者に熱心に説明をしていました。また、10月28日には、第35回京都府高等学校総合文化祭自然科学部門の研究発表会に4グループ19名が参加し、「シクロデキストリンを用いたホストゲルとゲストゲルの自己組織化への挑戦」について審査員特別賞を受賞し、あわせて来年度佐賀県で行われる全国高等学校総合文化祭の出場権を獲得しました。
生徒は課題を取り組むにあたり、実験を繰り返し行うことで興味がより深まり、次に進むためにさらに自発的に知識を学び、実験を行うようになっています。また、学校外で発表することで、校内では得られない経験と次への活力も得ていると感じます。
このように自発的に活動できる人物が、今後の社会ではますます要求されている中、高校生という時期に、自発的に活動する素地を身に付けることがたいへん重要です。本校では、今後もそのことを踏まえて教育活動を行っていきます。
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