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小学校と中学校のカリキュラムをつなぐ~3年生からの技術?家庭科~(附属京都小中学校)
附属京都小中学校副校長 小原 武
本校は「小中学校」という名前の通り、小学校と中学校を合わせた形の学校で、1年生で入学し9年生で卒業するという9年間の義務教育学校です。この義務教育学校の持つ特色(メリット)の一つは、小学校と中学校それぞれで学習する各教科のカリキュラムをうまくつなげて9年間で効果的に学習することによって、子どもたちの学力をより一層向上させることができる点にあります。
例えば、本校では社会科の歴史分野を6年生(小6)と7年生(中1)で別々に学習するのではなく、6~7年生の2年間をかけてじっくり学習していきます。また、技術?家庭科を3年生から学習することとし、技術科はプログラミング教育の内容、家庭科は食育を中心とした内容でカリキュラムを作成しています。
実際の授業の様子として、例えば3年生の家庭科ではみそ汁作りに挑戦しました。かつお節できちんとだしを取るところから始め、包丁の使い方も学習して丁寧に野菜を切りました。出来上がったみそ汁はだしがきいたおいしい仕上がりで、児童たちはその味わい深さに驚いていました。後日、おうちの人と一緒にもう一度作ってみたという児童もいたようですが、そのような意欲が生まれるのも3年生ならではだと思います。4年生の技術科ではプログラミングの第一歩として、「ロボホン」というロボットと仲良くなることから始めました。こちらが呼びかければ「ハーイ」「ぼくも元気だよ」などと返事をします。学習が進むにつれて、子どもたちはロボホンが大好きになり「今度はどんな返事が返ってくるかな?」と次の学習への期待を膨らませ、パソコンの操作やプログラミングに対する「難しそう...」というような不安感もなくなっていきました。
このように義務教育学校では、これまでの小学校、中学校という枠にとらわれず、9年間という大きな流れの中で学習を積み重ねています。
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