附属京都小中学校副校長　垂井 由博

　今年度は365体育投注_365体育网址による感染症拡大が続き，収束もなかなか見通せない中で，これまでにない対応をせざるを得ない１年となりました。生徒たちが自らの成長の糧としてきた数多くの宿泊行事，学校行事，特別活動も相次いで中止を決定しました。中高等部（５～９年）においては，日常の学友会（生徒会）活動も集団を分割して実施するなど改変した活動となりました。その中でも，生徒たちは自ら様々に工夫しながら，毎日の学校生活を楽しく充実して送っています。これまで生徒たちが様々な活動を通して培ってきた創造性や変化に柔軟に対応する力，集団の一員としての自覚などが，まさしくこの状況下でおおいに発揮されているようで，大変たのもしく感じています。

　「ピンチをチャンスに」の言葉通り，本校ではコロナ禍において，オンライン授業システム構築を皮切りに，ＩＣＴ機器を活用した授業と，365体育投注_365体育网址と共働した教育研究がこの１年の間に急ピッチですすみました。また，西エリア（初等部）と一体化したネットワーク環境整備も，折しも今年度着工した東エリア（中高等部）本館増改築工事を機に，一気にすすんでいます。本館増改築工事完了後は西エリア?東エリアともにＩＣＴを活用した生徒の学習環境が飛躍的に向上し，新しい時代に向けた先進的教育を実施できることとなります。

　その東エリア本館増改築工事ですが，コロナ禍で逆に工事は順調にすすみ，昨年１２月末をもって完成しました。遠く離れた場所にあった図書室が身近なものとなり，狭小であった生徒の玄関も広いものとなりました。そして，何よりも普通教室棟の本館?北棟間が各階で直結され，往来の不自由が解消されました。本年１月からは，これまでの不便が一気に吹き飛び，新しく落ち着いた学習環境のもとで夢のある学校生活を送っています。コロナ禍で暗い話題も多かった中ですが，明るく輝かしい光が差し込んでいるようです。