３．スポーツ指導者資格を取得した本学卒業生の声

京都市立北野中学校（平成26年度 社会領域専攻卒業）
教諭　鈴木 遼

　私は高校まではプレイヤーとして競技をしていましたが、それはあくまでもプレイヤー目線での経験でした。また、365体育投注_365体育网址では体育会に所属していなかったこともあり、それまでの経験だけでは、指導者の立場として、部活動をマネジメントしていく力を持っているかには疑問符があったと思います。
　プログラムでは、バスケットボール教室とサッカー教室でインターンシップを行いましたが、「今回は鈴木の考えたメニューで教室を動かしていく」という回もあり、一日の教室の流れの指導案を作成し、実施していくことも行いました。その中で、活動をどのような流れで進めていくべきかということについて、そして実際の教室運営など、客員教授の先生方と関わる中で教えて頂き、練習の流れのデザインを考える勉強ができたと思います。また、教室で経験した様々な活動やメニューは、他のスポーツでの指導に応用できるものも多く、現在受け持っている卓球部に活用してきたものもあります。さらに、インターンシップの教室で行った競技と現在受け持っている部活動の競技は異なりますが、スポーツの指導に関する基本的な部分で共通するものを学ぶことができたと感じています。
　振り返ると、二日間連続で受けたスポーツリーダー養成講習会＊も印象に残っています。社会領域専攻であったため、あの講義が初めてのスポーツに関する専門的な講義であり、今は様々な研修?講習等を受ける機会がありますが、スポーツ指導の理論的な考え方の重要性を知るきっかけでした。
　また、学生生活を思い返せば、4回生での教育実習で体育を担当した時にもプログラムの経験が役立ち、3?4回生で行った学校ボランティアや支援員で部活動を見させてもらった際も、プログラムで学んでいた事がバックグラウンドとしてあり、活動の学びが深まり、今につながっていると感じています。

＊）日本スポーツ協会認定資格「スポーツリーダー」を取得するための集合講習会（本学を会場に毎年開催）。体育領域専攻以外の学生で上級コースを修了する場合には、講習会の受講と、「スポーツリーダー」の取得が要件となる（平成26年以前は、基礎?上級に分けておらず全ての修了生が受講）。

大阪市立墨江小学校（平成28年度 教育学専攻卒業）
教諭　山田 惠美

　私は教員として働き始めてまだ2年目ですが、プログラムの経験は確実に教員就職後に役立っていると感じ、また、学生時代に経験していなければできなかったのではと思えることもあります。
　私は主に体操教室と陸上教室でインターンシップを行いましたが、多くの子どもたちとの出会いがとてもいい経験で、教員になった今でも出会った子どもたちのことは強く印象に残っています。例えば、体操を行うにしても全ての運動を全員ができるわけではありません。インターンシップでは、運動が苦手でどうしてもできない、無口だけれどその裏側では一生懸命やろうとしている、支援が必要、といった様々な子どもたちと出会い、コミュニケーションをとり、そういった場面での運動の指導の仕方を学びました。インターンシップで学んだ指導法は、昨年も今年も参考にしながら体育の授業で活用しています。
　また、私はインターンシップでスタッフとして参加している先輩方から多くのことを学びました。事前指導、実際の教室、様々な場面で先輩方から活動のねらい、メニューの立て方などを直接聞きました。その運動に関する専門的な知識がなかったため、多くの質問をしましたが、丁寧に教えて頂き、知識を増やすことができたと感じています。
　また当時の事ですが、担当の客員教授の先生に提出した毎回の事後レポートでは、書いた内容や疑問点に対して、アドバイスが書かれて返却されてきたことも、うれしかったこととして思い出されます。
　私は地元の堺市で学校ボランティアに参加していましたが、そこでは体育を指導することがほとんどなかったので、インターンシップは体育?運動の指導を学ぶ貴重な場でした。インターンシップは大変だった事を覚えていますが、子どもたちをあらためて好きだなと感じた場であり、今でも参考にしているとてもいい経験です。ぜひみなさんもプログラムに参加し、多くの経験をして欲しいと思います。

おわりに

　本プログラムにご興味がある学生は、前期「不特定」科目で開講しているスポーツクラブ指導入門をぜひ受講してください。開講前に、受講に当たっての説明会も実施しておりますので、そちらも併せてご参加ください。
　本プログラムについて質問等がある場合は、下記オフィスまでお越しください。

?教職キャリア高度化センター１F　スポーツ指導者養成オフィス
　開館時間：10:00～15:00（平日のみ、13:00～14:00は除く）

?参考URL
　/Cece/2018/03/post-1.html#content